接着剤の種類と注意点
①木材の接着
・木材同士の接着 : ウルトラ多用途SU
・建物など高強度が必要な木材同士の接着 : 木工用
・木材と他の材質(異種材料)の接着 : ウルトラ多用途SU
木工用接着剤は、高強度を発揮しますが耐水性に限界があり、常に水のかかるような部分での接着には向いていません。そのような場合はクギを併用してください。また異種材料のプラスチックと木材を接着する場合、木工用接着剤では接着することができません。
使用時の注意点 ●木材の接着では、木材が充分に乾燥していることが大事です。
②プラスチックの接着
プラスチックは材質の種類が多いので、最室によって使える接着剤が異なりますので、特に注意が必要です。
・一般的なプラスチック同士の接着 : ウルトラ多用途SU ヘンケルプラスチック用
・ポリプロピレン・ポリエチレンの接着 : GPクリヤー 3M プラスチック用
・ポリプロピレン・ポリエチレンの瞬間接着 : アロンアルファ プラスチック用
水に浮くポリエチレン(PE)・ポリプロピレン(PP)は接着が困難ですので、それらの接着には専用の接着剤が必要です。アロンアルファ プラスチック用は、瞬間接着が可能ですが、PE・PPの広い面積の接着には適しません。
③金属の接着
金属とプラスチックの接着など異種材料の接着の場合、膨張率の違いからひずみが発生し接着力を低下させたり、被着体を傷めますので、弾力性を持っている接着剤をお選びください。
・金属同士の接着 : ウルトラ多用途SU 3M多用途接着剤 アルテコ パワーHG
・金属と他の異種材料の接着 : ウルトラ多用途SU 3M多用途接着剤 アルテコ パワーHG
・高強度が必要ば場合 : エポキシ系接着剤
使用時の注意点 ●エポキシ系接着剤を使用する際は、2液を充分に混ぜてください。またエポキシ系接着剤は反応硬化時に発熱しますので、混合時は充分に注意してください。
④コンクリート、タイル、石材などの接着
コンクリートの接着では、材料が充分に乾いているかがとても重要です。また粉粒などが表面に付着していることもあるので、表面をキレイにしてから接着してください。タイルについても充分に乾燥させてください。
・コンクリードの接着 : ウルトラ多用途SU 高性能コンクリート用 クイックメンダー
・タイル、石材の接着 : ウルトラ多用途SU 高性能コンクリート用 クイックメンダー
・表札などの接着 : ウルトラ多用途SU 高性能コンクリート用 クイックメンダー
・広い面積の接着 : 高性能コンクリート用 ウルトラ多用途は硬化が早いので。
⑤ビニールの接着
軟質塩化ビニールは、内部に可塑剤を含んでおり、接着後に接着面が可塑剤に影響を受け、接着の強さが低下する事があります。
・軟質塩化ビニール同士の接着 : ウルトラ多用途SU ビニル用や3M塩化ビニール用
⑥ガラスの接着
ガラスと異種材料の接着の場合、膨張率の違いからひずみが発生し接着力を低下させたり、ガラスを傷めますので、弾力性を持っている接着剤をお選びください。
・ガラスと異種材料の接着 : ウルトラ多用途SU 3Mガラス用
・UVを当てて硬化させたい場合 : ピタガラス
食器などの口に触れる物には使用しないでください。
⑦布、皮革、ゴムなどの接着
布・皮革の接着には、接着後の風合いが柔らかく仕上がる弾性接着剤が適しています。また皮革の表面にはサブら分があり、接着強度を低下させるので、作業前にヤスリがけが必要です。ゴムの表面にも成型時の離型剤が付着しておりますので、同様にヤスリがけを行ってください。
・布や皮革の接着 : ウルトラ多用途SU G17 Gクリヤー 3M皮革用
⑧発泡スチィロールの接着
発泡スチィロールは溶剤の種類によっては溶解します。従って有機溶剤をしようした接着剤は、発泡スチィロールを溶かしてしまいます。
・発泡スチィロールの接着 : ウルトラ多用途SU 発泡スチィロール用
・発泡スチィロールと異種素材の接着 : ウルトラ多用途SU 発泡スチィロール用
・発泡スチィロールを瞬間的に接着 : 瞬間アクリア
⑨瞬間接着剤(シアノアクリレート系接着剤)
被着材表面についている微量の水分を吸収し、瞬時に重合して硬化する接着剤です。硬化後は硬い皮膜となり多くの材料のによく接着しますが、皮膜が硬いため衝撃(アロンアルファ 耐衝撃用除く)に弱く、水にあまり強くありません。また凹凸面や隙間のある面の接着には不向きです。