両面テープの基本
■両面テープなどの粘着テープ構造 | 両面テープの構造 | ||
両面テープや梱包用テープ、粘着テープは多層構造が基本となっており、いろいろな材料が重なってできています。紙やプラスチックといった基材とアクリル系などの粘着剤との組合せが基本です。また基材と粘着剤の間には、密着をよくするためプライマーも使われています。 | 剥離紙 | ||
粘着剤 | |||
基材 | |||
粘着剤 | |||
■基材 | 片面テープの構造 | ||
両面テープなどのベースとなる基材は性能に大きく左右します。その種類もさまざま。強度や厚さ柔軟さなどそれぞれの特徴を活かしております。主にマスキング、梱包などに使われる片面テープでは、紙・プラスチックや金属箔の基材が多く使われています。接着接合用途には、不織布の基材が一般的でしたが、近年アクリルフォームなどの発泡体基材の両面テープが強力な接合用途に使われます。 | 背面処理剤 | ||
基材 | |||
プライマー | |||
粘着剤 | |||
■粘着剤 | 転写テープの構造 | ||
両面テープなどの粘着テープにおいて、粘着剤はもっとも重要な意味を持つ層です。大きくゴム系、アクリル系、シリコーン系という3つのタイプに分類できます。ゴム系の粘着剤は初期接着力にすぐれ被着体の材質をあまり選ばず多くの材質によく着きますが、光、熱、酸素に対して劣化しやすいという弱点をもっています。アクリル系粘着剤は、光や酸素に対して安定しているという特長を持ち、耐熱性や耐溶剤性にも優れています。またかぶれにくいため絆創膏などの医療に粘着テープとしても採用されています。シリコーン系粘着剤は、-60℃から250℃という幅広い温度に対応でき、耐候性、耐薬品性、耐湿性に優れています。しかも他の粘着剤では着きにくいシリコーン表面に対しても粘着性を発揮します。ただ価格が高いことや基材との接着力が弱点です。 | 剥離紙 | ||
粘着剤 | |||
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